魏 双斌さんの個展「故郷のイメージ」を開催いたします


魏 双斌 個展「故郷のイメージ」
Wei Shuangbin Solo Exhibition
日時:1月15日(土)〜1月30日(日)11:00〜20:00(日曜 18:00/最終日 17:00まで)
※会期中の土日は魏さんが在廊予定です。
※期間中の休業日は1/17(月)・1/24(月)です。

デイトギャラリースペースで 魏 双斌(ギ ソウヒン)さんの個展「故郷のイメージ」を開催いたします。魏さんが子供のころ、祖父母と一緒に住んでいた湖北省赤壁市にある田舎を思い出しつつ、その自然の景色を独自の手法で現代風の「立体山水」に仕上げた作品をぜひご覧くださいませ。


この度、2022年1月15日(土)~1月30日(日)の半月間、デイト ワークショップスタジオにて個展を開催いたします。
私は、2020年に広島市立大学芸術学研究科 総合造形芸術専攻 博士後期課程を修了し、博士号(芸術)を取得しました。来日して10年、在学中は中国文化と日本文化、そこから生じる社会現象における様々なギャップ、差異を表現し、過去の歴史と現在の社会問題にも積極的にアプローチしながら、日本と中国を取り巻く現象をモチーフに制作活動を行ってきました。
特に私が力を注いだのは、中国山水画の表現手法を取り入れた独自の手法で、木や陶器を用いた「立体山水」の創作です。山水画は水墨画の一部で、水墨画は中国の伝統的な絵画であり、墨と水だけで描かれたモノクロの絵画です。大半は掛け軸に平面的な表現で描かれていますが、私はそれを山水画に見立て、現存する建造物を題材とした現代風の立体山水を制作しています。
今回の展示は、タイトルを「故郷のイメージ」とし、子供のころ、祖父母と一緒に住んでいた湖北省赤壁市にある田舎を思い出しつつ、その自然の景色を独自の手法で現代風の「立体山水」に仕上げました。赤壁市(せきへきし)は「三国志」の“赤壁の戦い”、映画「レッドクリフ」の舞台となった地域です。私が子供の頃の中国では、祖父母の家に子供を預け、親は経済活動が活発な都会などに働きに出るということが普通でした。私は、祖父母が田舎に住んでいたので、周りに自然がいっぱいある環境で育ちました。自分の同級生などの周りにいた子供たちも同じ状況でした。私達が住んでいた地域は現在、人口減少が進んだ山村となっています。
田舎や自然に魅力を感じない人もいるかもしれません。都会の便利な生活に慣れるにつれ、生活必需品は増えます。しかし、私の思いは自然の美しさを私の記憶を通して表現することです。作品を通して私の心を覗いていただければと思います。
作品は全体的に細長い「山」となっていますが、現在、中国の発展に伴い「高層ビル」が増加し、自然が無くなっていく様を、中国古来の山から高層ビルへの変容という観点で表現してみました。
どうぞ、皆様の故郷の魅力を思い出しながらご鑑賞ください。


過去の作品「ドイツ・ハノーファー山水」

2017年~2018年に、広島市立大学芸術研究科の派遣留学生としてドイツ・ハノーファー専科大学に交換留学しました。その時の生活の中で感じたイメージや景色から着想し、ドイツ・ハノーファー町の代表的な建造物であるハノーファー駅、ハノーファー市庁舎、教会、町にあるニキ・ド・サンファルの代表的な彫像作品など、中国山水画の表現手法を取り入れた独自の表現で「現代欧米風立体山水」を創り出しました。


広島山水

広島の風景を中国山水画に見立て、シナベニヤを等高線のように何枚も重ね合わせることで、「立体山水」を制作しました。現代の広島の山水画を構成するのは、大鳥居や広島城といった美しい歴史遺産だけでなく、原爆ドームや原爆の子の像など、戦禍のモニュメントも含まれています。


過去の展示風景

生活の中に感じたイメージや感想など、作品を通して表しています。


制作のストーリーと思い

学生時代、作品の製作によく広島市立大学の木工室を利用しました。木工室では全ての機材が揃っていて、絵画の額、展示台、造形作品などの制作ができます。私は研究発表や個展を開催する時は、数ヶ月にわたって木工室で制作していました。木工室の担当先生に機械操作や制作法などの助言を何度も受けるなど、私にとっては得難い経験をした場所です。今でも感謝しております。
作品の造形は全てイラストを手描きし、ベニヤ板を一枚一枚糸鋸で切り、等高線のように貼り合わせることによって美しい山容を創り出しました。


芸術とビジネスの融合

卒業後は会社勤務と並行し、広島を拠点として作家活動を続けています。芸術と経済は重なる部分がないように思われるかもしれませんが、私は大いに共通点を感じています。芸術もビジネスも、創造するためには作品の根幹となる思想や哲学、独自のアイデアが重要です。今の私の目標は、広島で学んだ日々の中で得た“創造力”をビジネスの世界で活かすことです。美しいものを作りたいし、仕事でも成功したいです。芸術とビジネスが融合する活動が成立すれば、作品作りや人生に新しい展開も見えてくるはず。諦めなければ必ず夢は叶うと思っているので、成功を目指して頑張り続けます。


Profile

魏 双斌|ギ ソウヒン アーティスト

1988年 中国湖北省赤壁市出身
2010年 中国地質大学(武漢) 芸術学部 視覚造形卒業
2015年 広島市立大学大学院 芸術学研究科 造形芸術専攻 修士 修了
2018年 ドイツ・ハノーファー専科大学 大学院芸術学研究科 交換留学
2020年 広島市立大学大学院芸術学研究科 博士後期課程 総合造形芸術専攻修了 博士号(芸術)取得

≪個展、グループ展≫
2013年 「芸術学部テーマ制作展」広島市市民交流プラザ 広島
2015年 「第18回広島市立大学大学院修了作品展」広島
2016年 「China’s future」旧日本銀行広島支店 広島/個展
2017年 「Recent work アメリカ山水」広島ギャラリーG/個展
2017年 「How to look」ドイツ・ハノーファー/グループ展
2018年 「ドイツ・ハノーファー山水」東京ギャラリーT/個展
2020年 「博士学位審査展」広島市立大学芸術学部資料館/個展
2020年 「ゲンビ「広島ブランド」デザイン公募展」広島市現代美術館
2021年 「第12回国際陶磁器展美濃」岐阜県現代陶芸美術館
2022年 「故郷のイメージ」Date・・WORKSHOP STUDIO広島/個展

≪受賞歴≫
2020年 ゲンビ「広島ブランド」特別審査員賞(ナカムラクニオ賞)及び観客賞受賞。
2021年 国際陶磁器フェスティバル美濃 入選

https://www.weishuangbin.com/

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