ASK THE Date・・

原田美貴

「SHAMROCK」オーナー/フラワーアーティスト
レッスン風景

INTRODUCTION

道端に咲く花がふと目に入ると心が穏やかになったり、誕生日に花束をプレゼントされたときの感動など、花は一瞬で人の心を豊かにしてくれます。
デイトのフラワーアレンジメントでは、生花や鉢植え、ドライフラワーを用いて、季節や行事、ライフスタイルに合わせた植物とのつき合い方を学びます。インストラクターは、「SHAMROCK」オーナーの原田美貴さん。花や植物が暮らしに溶け込むことで、私たちの気持ちにどのような変化をもたらし、楽しみが増えるのかを語っていただきました。

花は人と人をつなげてくれる。花と暮らす幸福感を、みなさんと感じていきたい。
花は人と人をつなげてくれる。
花と暮らす幸福感を、みなさんと感じていきたい。
新しい「ふだんの花の楽しみ方」をいっしょに探したい。
花は家族や人どうしをつなげるきっかけ。その種をまくのが私の役割。
フラワーアレンジメント

新しい「ふだんの花の楽しみ方」をいっしょに探したい。

フラワーアレンジメントのレッスンはいろいろありますが、私が生徒さんと共有したいのは、ふだんの飾り方の延長線上にある新しい花の楽しみ方です。レッスンごとに決められた花でサンプルを見ながら個々でアレンジする、というレッスン形式ではなく、自由な花選びから始まって生徒さんそれぞれがその花をどこに飾りたいのか、どう飾りたいのか、をイメージしながらその日のテーマを設定します。玄関、それとも自分の部屋に飾りたいのか、いつもの一輪挿しをガラスの器に変えるとどんな雰囲気になるのか、パセリやハーブ、野菜だって植物だし花とミックスしてキッチンに飾ってみる、とか。ふだんの花の楽しみ方にひと工夫してみませんか、という提案です。

花は私たちの暮らしや行事に欠かせないですよね。クリスマスのリースやお正月の松や南天などが代表的です。私の考える“ひと工夫”のひとつとして、例えば節分にはヒイラギを玄関に飾りますよね。その理由はトゲが魔除けになるといわれているからですが、トゲがあればいいのならサボテンもあるねとか、だったらガラスの器に豆を入れてサボテンを立たせてみよう、そういえばバラにもトゲがあるね、とか。自由な発想で、遊ぶような感覚で生徒さんといっしょに花の飾り方を考えていけるのが理想です。ひとりだと発見できないことでも、みんなでワイワイ話しながらなら新しいアイディアが生まれる。そこから次回のレッスンのテーマが決まるとか、楽しいと思いませんか?!

花は家族や人どうしをつなげるきっかけ。
その種をまくのが私の役割。

母が日常的に花や植物を飾る人だったり、近所に大好きな花屋さんがあったりと、私は幼い頃からいつもそばに花がありました。あるお客さまも、お母さまがいつも玄関に花を飾っていたから私も受け継いでいるというお話を聞いたことがあります。何気ないことですが、これってとても素敵なことだと思うんです。

私のお店(シャムロック)は、男性でも気軽に入っていただけるお店にしたいと思っています。スーツを着た男性が花を買って帰る姿って素敵ですよね。
私は、人が花を飾ったり贈ったりすることからつくられる人と人とのつながりがとても好きなんです。例えば、パパが家族のために花を買って帰る、ママはリビングや玄関に飾って子どもたちに「これはパパが買ってきてくれたんだよ」と笑顔で話す。子どもはそんなパパやママの愛情、日常に花がある風景を無意識の中に刻み込む。成長した子どもは、友人や恋人や家族に日常的に花を贈れる人になる…。

これからの花屋の役割ってこれなんじゃないかな、って思っています。花をきっかけに人がつながる、人と人とのあたたかい時間がつくられるお手伝いをもっと積極的に発信していくこと。自分はどんな気持ちで花を飾るのか、贈るのか、をいっしょにお話しして花を選んでいく。伝えたい気持ちを花で表現して、喜んでいただいて花のある空間や時間を楽しんでいただく。
デイトのレッスンに来る生徒さんが、花をきっかけに生まれる「幸せな時間の種」を持って帰ってくれればうれしいですね。

フラワーアレンジメント
花には自分の心が映されている。
植物からはじまる出会いと広がり。

花には自分の心が映されている。

花に触ることは私の元気の秘訣なのですが、花を見ると自分の心の状態がわかりますね。
いつもはかわいいと思うのに今は思えない、心が疲れているんだな、とわかったりします。そんなときは家に帰って花の水を換えたり飾りなおしたり。そんなことをしているうちに「わぁ、きれい!」と気づける自分に戻れたりします。花で心がリセットできるんですね。

日常のちょっとしたことを、「ちゃんと行う」ことって大切ですよね。ちゃんと料理をする、ちゃんとお風呂に入る、ちゃんと眠る。そんなあたりまえの日常をあたりまえにしていくと心が安らかになって、花の美しさにちゃんと気づける。かわいい、花がある空間が気持ちいいと思えると心は癒されます。花と暮らすことで、ふとしたときに自分を見つめなおすきっかけをくれたりします。それが花のやさしさのエネルギーなんだと思います。

花や植物は、私たちに生きることを教えてくれる。

ふだんの新しい花の楽しみ方をいっしょに考えていきたいとお話ししましたが、それに加えて私が花を通してみなさんと共有したいのは、いのちの尊さと花や植物が私たちに教えてくれることです。

ご高齢の方は園芸がお上手ですよね。それは長い時間の経験で植物とのつきあい方をよくご存知だからです。とにかく水をやればいいのではなく、長い目で見守りながら育てます。もし枯れたとしても、残念がるのではなくまた春がきたらきっと芽吹いてくれる、そう信じて待つことができる。人との接し方も同じではないか、見守るように距離や時間を置くことも必要だと学べるのではないでしょうか。

花は、生花であればその色や瑞々しさからほとばしるほどの生命力を感じます。枯れそうになったら種を生み、いのちを引き継ごうとします。ドライフラワーになっても花はなお、人に癒しを与えてくれます。私は花や植物が持つ、最後までたくましく生きようとする姿やその時々の美しさに感動します。時間を経過しても醸し出す凄みや深み。生きている私もこうありたいと思います。

PROFILE
原田美貴

PROFILE

原田美貴
「SHAMROCK」オーナー/フラワーアーティスト

東京にあるフラワーショップ「Matilda」でチーフデザイナーとして活躍後、2006年広島に戻り「SHAMROCK」をオープン。2011年広島市中区国泰寺町に移転し、二階建て店舗での販売を中心に、空間ディスプレイやパーティー生花装飾なども行う。1階や庭では音楽家のライブ、2階は「ギャラリーオニカイ」として、ドライフラワーの展示(土曜日)や写真、日本画、油絵の個展、ジュエリーや帽子の展示販売などのイベントも開催している。

SHAMROCK
広島市中区国泰寺町1-9-8
杉原リョウコ
「空の音」主催
サトルボディ・スタイリスト
杉原リョウコ
若狹祐介
陶ギャラリー「10サンジ」主催
陶芸家
若狹祐介・蓮尾寧子
原田美貴
「SHAMROCK」オーナー
フラワーアーティスト
原田美貴
藤原丈士
「むしやしない」店主
料理家
藤原丈士
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