Date YOGA BLOG

2020/05/9

マキとモコ

なみ / ブログ 近況

今日は我が家の愛犬モコと友達犬マキとのお話です。

13年前の夏の終わり、沖縄の離島に長期滞在して島暮らしとマッチしなかった自分にうちひしがれていたある日、母から犬を引き取って飼おうと思う、と雑種の子犬の写真と共にメールが送られてきた、私は広島に帰る決意をした。
島生活をしていた際に、働いていた店で飼ってかわいがっていた愛犬モコにちなんでモコと私が名付けた。
モコが家族となり丁度その頃、裏のご近所さんも犬を飼い始めた、裏と行っても我が家の隣は空き地だったのでものの数秒で行き来できる距離、モコとマキは出会った。
モコはほとんど吠えることないマイペースでのんきな性格、マキは相反してセンシティビティだった。
2匹はマキがほんの数ヶ月早く生まれた同じ年、モコが家を逃げ出して行く先はいつもマキのおうち、いつもじゃれあって遊んでいた。
時が過ぎ、土地開発を余儀なくされ両家とも引っ越し、離ればなれとなった今は頻繁では無いがたまに顔を合わせる程度となった。
マキとモコ13歳になった、前と大きく違うところはマキは病で5回の手術を行っていた。そしてマキの飼い主さんもマキと同じ病を経験していた、ふと昔聞いたことのある話で、時に動物は献身的で飼い主が病を担ったとき、同じ病をもらうことがあると・・・、もちろん定かでは無いが頭をよぎった。
そして先日、モコと散歩をしていたら遠くに犬を散歩している人が見え、犬はよたよたとゆっくり歩いていた。よく見るとそれはマキだった。
少し近づいたところで”マキちゃん”と呼ぶとまるで別人のようにしっぽをふり私たちにむかってかけよってきた。そんなときでもうちのモコの反応は薄い・・・。
マキのキラキラとした円らな目が私を見上げた、ひとしきりコミュニケーションをとってまたねと別れを告げ私が後ろを振り返ると、マキはもう一度も振り返ること無く、またとぼとぼと家路にむかっていった。
術後全快ではない身体で私とモコに全力でかけよってエネルギーを注いでくれたマキをおもうと健気で、思わず今思い出しても涙が出る。
マキにとっては今目の前にある、飼い主さんとの散歩が彼女に出来る全てで、今この瞬間を懸命に生きている様に私には見えた。
まさにヨガにも通ずるマインドフルネスをマキに習う。
私も目の前にあるこの瞬間を、今を大切に生きよう。
その隣でモコは我関せずかどうなのか、マイペースに私をあっちこっちに引っ張りながら
家路をめざした。

なみ

INSTRUCTOR

なみ
LINEで気軽に聞いてみる